(50)やはり、自殺願望は回復の兆しの様です。

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学校から帰ると、

いつもの様に、暗いリビングの中で、

テレビを見ている母がいました。

 

『良かった、死んでない。』

 

 

『おかえり。』

 

『ただいま。ご飯ちゃんと食べた?

大丈夫?』

 

『食べたよ。

大丈夫。ごめんね、色々心配かけて。』

 

『ううん、大丈夫だよ。

鬱はそういう気持ちになっちゃうみたいだからね。

でもね、今を心配したり、この先を心配したりする様になったのは、

いい方向になって向かってるんだってよ。

今までは今のことも、これからのことも考えられなかったもんね。

元気になる方向に一歩近づいたじゃん。』

 

『そうなの。。。』

 

『とりあえず、明日の心療内科は一緒に行くからね。』

 

『迷惑かけてごめんね。』

 

『迷惑じゃないよ。』

 

そんな会話しながら、

僕は夕飯を軽く済ませ、

また、深夜2時頃まで話しをするのでした。

 

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翌日、心療内科は予約が夕方からなので、

その日は学校を休むことにしました。

 

心療内科に行くと、予約をしているにもかかわらず、

相変わらず、

診療待ちの人が何人も待っています。

この世はどんだけ心を病んでいる人がいるんだか。

なんて、世の中なんでしょ。

 

30分以上待たされて、ようやく

診療の順番が回ってきました。

 

先生

『最近のお母様のご様子はいかがですか?』

 

 

『実は、ここ最近、自殺願望というか、

あの世に行きたいみたいなんです。

僕は、夕方までは母と一緒にいられるのですけど、

そのあとは夜中まで学校で、

母一人になってしまうんですよね。

どうしたら良いかと思いまして。』

 

 

先生

『ああ、そうなんですね。

どうして、死にたいと思ったのですか?』

と、母に尋ねると、

 

母は、

 

・今も、これからも辛いことしかない。

 

・ロビン・ウィリアムズもあの世に行って、羨ましいと思った。

 

・この先、辛いことばかりなら、あの世に行った方が、楽(ラク)なのではないかと思った。

 

・どうすれば、苦しまないで死ねるか考えてしまう。

 

と、以上の様な事を言ってました。

 

 

すると、先生が、

 

『あの世がこの世より、良いんですかね?

もし、あの世がこの世より、苦しかったり、

辛かったりしたら、どうします?

今生きている人たちは、あの世にはいないから、

誰も分かりませんよ、あの世が良い所かどうか。』

 

 

『そうですよね・・・

でも、よくテレビとかで、そういう話があるじゃないですか。

あの世は、この世よりも良い場所だって。

臨死体験の人とかの話し。』

 

 

先生

『でも、臨死体験した人たちは、今、この世で生きてますよね?

なぜでしょう?』

 

 

『・・・。』

 

 

先生

『そんなに深く考えないで良いですよ。

まだまだ、あなたには休息が必要です。

大丈夫です。よく休む様にしましょう。』

 

 

『はい・・・。』

 

 

先生

『新しいお薬を処方しておきます。

不安などを取り除くお薬です。

筋肉を緩めて、催眠作用もありますから、

眠い時は、眠ってしまってくださいね。』

 

 

『分かりました。』

 

 

先生

『先のことを考え始めたことは、

回復してきている証拠ですよ。

ゆっくり休む様にしてください。

また、予約は来週の木曜日で良いですかね?

薬を飲んで、どんな具合か、僕に教えてください。』

 

 

『あ、はい。大丈夫です。

よろしくお願いします。』

 

 

そして、先生が僕に

 

『もし、お母様に何かあれば、

またご一緒に来てもらって良いですか。』

 

 

『あ、はい。

分かりました。』

 

という具合で、診察は終了しました。

 

 

やはり、母は回復して来ている様です。

 

良かったことは、良かったのですが、

 

『本当に薬を飲んで、自殺願望は消えるのか??』

 

なんて疑いつつ、母と僕は家へ帰るのでした。

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