いよいよ、卒業試験当日。
やるべきことは、やりました。
さっさと、卒業試験を終えたい。
ただそれだけです。
あとは野となれ山となれです。
卒業試験は午後から。
いつも夜に行っている学校ですが、
昼間に行くなんて、初めてです。
学校に行くと、なんと成績順に部屋が割り振られている。
カンニングを防止するためとか。
要は、成績悪い同士でカンニングしても、
無駄ということ。
どうせ、間違うんだから。
成績の良い生徒は、カンニングしないだろうと。
そういう風に学校は考えているようです。
なんて、ひどい学校だ!!
差別しているのか!!
生徒を信じていないのか!!
とか、学校の文句を言いながら、
自分の席で、一応参考書などを開いて見るのでした。
見ているだけで、
頭の中では
『僕は卒業試験は一発通過。』
と、何度も唱えているのでした。
ー そして、試験開始 ー
第一問から、
『分かりません。』
分からない問題は、後回しと。
ですが、後回しの問題が多くなっていく。
これはイカん!!
『分かりません。』
『知りません。』
『やってません。』
『記憶にございません。』
そんな問題ばかりじゃないか!!
卒業試験は150問。制限時間は2時間30分。
あっという間に試験が終わりました。
あっという間だったのですが、
ヘトヘト。
とにかく疲れた。
そして、手応えはありません。
とりあえず、
綺麗にマークシートは塗っておきました。
もしかしたら、綺麗にマークが塗られているので、
幾らか点数が加点されるかもしれません。
気持ちだけはマークに入ってます。
その日は、いつもの様に、
佐藤さんと、浅田さん(女性)と
佐藤さんの車で帰るのでした。
車の中で、
あまりにも卒業試験が難し過ぎたので、
3人して開き直るのでした。
『あんなの分かるわけねーじゃん。』
『やってねーし。』
『知らねーし。』
『なんだ、あの学校。』
『なんだ、あのテスト。』
散々、3人で学校の文句を言いながら、
そして、最終的には
『追試受ければ、いいこと。
追試、頑張ろうね!!』と、
腹を括ったのでした。
卒業試験は『あん摩マッサージ指圧師』の試験内容の他に、
医師国家試験、看護師試験、鍼灸試験、柔整試験などの
問題も含まれていたのでした。
難しくて当たり前。
できなくて当たり前なのです。
ですが、そんな卒業試験って、
『いいのかな??』
と、今でも思います。
卒業試験を受けた日は、土曜日。
翌週の月曜日に、
掲示板に結果が張り出されます。
結果が張り出されるので、
誰が合格で、誰が不合格なのか、
分かってしまうのでした。
ですが、例年、半分以上が不合格。
そんな、恥ずかしがる必要はありません。
卒業試験を終えて帰宅後、
母が、
『試験どうだった??』
僕
『全然わかんねーやww』
母
『私がいけないのよ、
あなたの邪魔ばかりしてるから。
ほんと、ごめんね。』
と、母は申し訳なさそうに言うので、
僕は
『いや、あれは学校が悪い。
あんな問題、国家試験では出ないしね。
みんなできなかったと思うよ。
ま、ダメでも追試受ければ良いから。
大丈夫だよ。』
そう母に言っておいたのでした。
そして、月曜日。
学校に行く時間に、LINEが。
『うぉ!!』
これから学校に行って、
結果を見ようと思っているのに、
クラスの奴が学校の掲示板に張り出された
結果表の写真を送って来やがりました。
『ま、どっちでもいっか。』と、
とりあえず、写真を開くと。
結果は
ふ
ふ
・
・
・
不思議なことに、
『合格』
もう一度、
『合格』
していたのでした。
『あら、合格。ラッキー!!
佐藤さんも合格してる!!
よかった、よかった。』
学校へ行くのに、家を出たばかりだったのですが、
合否をとても気にしていた母に
早速、LINE。
すると、
母、喜びのLINEスタンプを連打!!
とても喜んでくれたのでした。
これで、母も少し気持ちが楽になったでしょう。
そして、僕も気持ちが楽になったのでした。
あとは、国家試験だけですから。
とりあえず、学校は卒業できる。
我が家のことで色々大変でしたが、
何とかなるもんです。
やはり、今回も『引き寄せの法則』の力が
働いたのだと思います。
信じるものは救われますね。
あと、ちょっとの努力ね。
電車に乗っている最中、佐藤さんからメールが。
『お疲れ様です。
お互い合格できて、よかったね。
ですが、浅田さんが不合格のようです。
どうしよ?』
:(;゙゚’ω゚’):
忘れてた。
いつも一緒に帰っている浅田さんの事を忘れてました。
あ、彼女が不合格。
卒業試験終了後、
3人して、
『追試頑張ろう!!』
みたいな事を言っておいて、
浅田さんだけが、不合格。
これは、あれですね、
マラソン大会で
『一緒に走ろう!!』
って、言っておいて、
さっさと自分だけ先に行っちゃうパターン。
おそらく、浅田、キレてます。
ヘソ曲げてます。
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学校へ行くと、浅田さんが見当たりません。
授業開始時間と同時に、教室に入り、自分の席へ。
30分後、卒業試験不合格者は、別室へ移動。
やはり、クラスの半分が不合格の模様。
不合格者が教室へ戻ってくると、
皆、暗い顔。
もちろん、浅田さんも。
どうやら、毎日課題を提出し、
タイムスケジュールも提出。
課題を一つでもこなさないと、
追試は受けさせてもらえないようです。
『恐ろしい。。。』
この時、僕は
『合格しておいて、
ホント、良かった。』と、
思うのと、
なぜだか、
神様、仏様、皆様に
『感謝』
の気持ちでいっぱいだったのでした。
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