(61)母が帰ってこないのです

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学校の定期試験も終わり、

冬休みに入って数日。

僕は家で国家試験に向けて、

勉強をしていました。

 

 

今でもですが、当時も食事作りは僕がしていました。

母は食事作りができなくなってしまいましたからね。

その日はなかなか勉強が進まず、

昼間に買い物に行く予定が、

結局行けず。

ですが冷蔵庫には何も食材がなかったので、

夕方遅くに夕飯の買い出しに行こうと思ってました。

 

が、

 

なかなか、勉強の区切りがつかない。

 

その時、母が、

 

『私が買い物してくるから、

あなたは、勉強してて。』

 

と言ってくれたのでした。

 

ですが、

母はモラハラ夫(父)と別居してから、

一人で買い物に行くことは

なかったのです。

なぜなら、何を買っていいのか

分からなくなってしまうから。

なので、主に僕が買い物をし、

たまに母と一緒に買い物に行くのでした。

 

 

僕は

『いいよ、

俺があとで弁当か何か買ってくるから。』

 

と言ったのですが、

 

 

母は

 

『いいから、いいから。

あなたは勉強してなさいよ。』

 

と言いながら、

ヨタヨタしながら

出かける準備をするのでした。

 

非常にありがたいのですが、

正直、

とても心配。

 

 

まぁ、家のすぐ近くに

スーパーもコンビニもあるので、

そこまでの距離であれば大丈夫かと思い、

弁当でも買ってきてもらうようにしました。

念のため、

何かあったら、

必ず連絡するように伝えました。

 

玄関まで見送ると、

母はヨタヨタしながら、買い物に

出かけました。

 

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ですが、

 

30分経っても帰ってきません。

 

40分経っても帰ってこない。

 

『一体、どこまで行ったんだ!?』

 

近所のスーパーや、コンビニまで

弁当を買いに行ったとしたら、

遅くとも20分くらいで帰ってくるはず。

 

オカシイ。

 

とりあえず、母の携帯に電話をかけてみました。

 

しかし、

 

電話に出ない。

 

何回かけても

母は電話に出ないのでした。

 

『ギョ、何かあったのか!?』

 

と、心配になり、

勉強しているどころではありません。

 

『もしかして、自殺しに行ったとか!?』

 

5分くらい電話を待っても

母からの連絡はない。

 

僕はとりあえず、外にでる支度をしました。

 

その支度の最中、母から連絡が。

 

『今どこにいるの!?』

 

 

『駅の方。』

 

母はわざわざ駅の方の

スーパーまで買い出しに行っていたのでした。

 

『何でそこまで行ったの?

近くのスーパーか、

コンビニでよかったのに。

大丈夫なの??

一人で帰れるの??』

 

 

『大丈夫、大丈夫、

少し休んだら帰れるから。

あなたは勉強してて。』

 

 

『本当に大丈夫なの??』

 

 

『大丈夫だって。』

 

と言って母は電話を切ってしまいました。

 

ですが、

 

なんか変。

信用できん。

 

と思った僕は、

すぐに家を出て、

恐らく母がいるだろうと思う場所に

向かうのでした。

 

駅へ行く道は4通りほどあるのですが、

こんな時は

第六感が働くのか、

母がいそうなところが

分かるのです。

 

急ぎ足で駅の方に向かうと、

途中にあるホテルの生垣に座っている

母が。

 

急いでそこへ向かうと、

 

母はビックリしたような顔で、

 

 

『なんでアンタいる場所分かったの??』

 

 

『第六感だね。

って言うか、

全然大丈夫じゃねーじゃん!!』

 

すると、母は

 

『うん、大丈夫じゃないのよ。

めまいはするし、

頭も痛くなっちゃって。

今、あなたに電話をしようと思ったところなの。』

 

 

『んも〜、だから俺が買い物に行くって、

言ったのに。ったく。』

 

 

『ごめんなさい・・・』

 

 

『ま、とりあえず、

俺に捕まって。

早く帰ろ、寒いし。』

 

と言って、二人で家に帰るのでした。

 

やっとの事で家に着くと、

母を寝室へ。

そして、熱を測りました。

 

 

『34・1℃』

 

 

『え、嘘!

やばいじゃん!!

何でこんな低体温なの!?!?

寒くない??』

 

と、母に聞きながら、

暖房の温度を上げ、

ホッカイロを何個も

布団の中に入れて、

母を寝かせたのでした。

 

時折、母が生きているか確認しながら、

2時間半後。

もう一度熱を測ると、

 

『36℃』

 

頭痛は多少あるみたいですが、

めまいはしなくなったようでした。

僕はホッとしたのですが、

何だかどっと、疲れたのでした。

 

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どうやら、母は近所のコンビニや、スーパーでは

僕の好みの弁当が売ってないような気がしたので、

駅の方のスーパーまで行ってくれたようです。

 

『母の愛』

 

ですね。

 

ですが、

今回のことで、

母一人での外出は、

病院以外は禁止にしたのでした。

 

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