(66)国家試験2日前、僕が壊れる。

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整形外科に着くと、

左手首を固定された母が、

待合室のソファーに座っていました。

『ああ、来てくれたのね。

ありがとう。

何だかごめんね。

勉強の邪魔ばかりして。』

『うん、良いよ。

大丈夫だから。

骨折してなくてよかったね。』

『うん、ホント、良かった。

でも、捻挫だったんだけど、

捻挫も時間がかかるって。』

うん、しばらく固定してないとね。

でも、足首とかじゃなくて良かったよ。』

僕は母と会話をしながら、

会計を待っていました。

母に事情を詳しく聞くと、

カウンセリングルームの最寄りの駅で、

階段を降りている時に、

手すりに捕まっていたものの、

足に力が入らずそのまま転んだ様です。

自力では立ち上がれず、

その場でモゴモゴしていると、

女子高生たちが駆けつけてくれて、

母を抱えて立ち上がらせてくれたそう。

なんて、良い子たち!!

素晴らしい!!

ホント、有難い。

感謝ですよ。

そして、

電車に乗って帰っている最中、

左手首がどんどん痛くなり、

あまりの痛さでとっさに

『折れてるかもしれない。

整形外科に行かなきゃ!!』

と思い、

僕に連絡をせずに、

そのまま毎週リハビリに通っている整形外科に行ったのだとか。

母がリハビリに通っている整形外科は

評判も良く、毎日混んでるんです。

予約もしていなかったので、

1時間以上待たされて、

ようやく診察と検査を受けられたそう。

骨に異常がなかったのを聞いて、

ホッとした時に、

スマホを見たそうです。

その時にようやく僕の連絡に気づいた様で、

慌ててLINEの返信をしたとか。

やはり、

母は抗不安薬デパスの作用が、

強く出てしまうタイプの様です。

筋肉もゆるゆる、

思考もゆるゆるな感じです。

母1人で外を歩かせるのは、

正直、本当に危ない。

ですが、

国家試験間近な僕にとって、

毎度毎度、病院に付き添うのは

とてもじゃないですが、

付き合いきれない。

兄も、

兄嫁も、

母の面倒なんて頼めない。

なぜなら、

兄も兄嫁も

露骨に嫌な態度をとるだろうと、

予測がつくからです。

結局、

僕が国家試験が終わるまで、

母の事をお願いできる人も、

頼りにできる人も誰ひとりいません。

なんだか、そう考えるうちに、

僕はなんとも言えない気持ちになるのでした。

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そして家に帰ると、

母は僕の様子がおかしいのを

何となく感じたのか、

『ホント、ごめんねぇ。

ごめんなさい。』

と、繰り返し謝るのでした。

国家試験2日前。

またしても事件が。

僕は国家試験前で不安と、疲れとで、

イライラしてました。

母にはそういった雰囲気、

態度を出さない様にはしていたつもりなのですが、

もしかしたら出ていたのかもしれません。

母も自分自身が思う様に動けないストレスと、

僕に迷惑をかけてしまっている気持ちとで、

自己嫌悪に陥っている様な、

イライラしている様な、

そういった雰囲気を醸し出しているのでした。

その日の夜中。

そろそろ就寝の時です。

母と話しをしている最中、

話の流れで、

モラハラ夫(父)の話になってしまいました。

母はモラハラ夫(父)の話しをし始めると、

さっきまで、ボーッとしてたのが、

急に目を見開き、怒りに満ちた様子で、

止め処なく話すのです。

僕は、

『試験前にまたこれか。』

と、思いながら、

母の話しを聞き流していました。

ですが、長い。

実に長い。長すぎる!!

さすがに

その話しを断ち切りたい。

もう、その話しは聞きたくない。

そんな思いから、

僕は

『親父が100%悪いってわけじゃないと思うよ。

少なくとも母さん自身にも多少責任はあるんじゃない?』

と、思わず言ってしまったのです。

すると母は

僕に突っかかってきました。

『何で!!何でよ!!

どこが私がいけないの??

何でそんな事言うのよ!!

これでまた寝れなくなるわよ!!

そんな事言って!!!』

僕が言いたかったのは

母が夫からモラハラ被害にあったのは確かであり、

非常に不幸な事。

ですが、モラハラ夫(父)から逃げることもできたはず。

40年間も結婚生活を送ることなく、

もうダメだと思ったら、

離婚してもよかったのです。

逃げてよかったのです。

自分に無理をしていたから、

ここまでになってしまった。

それに気づけなかった、

行動にうつさなかった、

勇気が出せなかった、

それは誰の責任でもないはずです。

母の責任です。

ですが、この時の母には僕が言っていることが通じないのです。

理解できないのです。

鬱の人ですし、

薬を飲んでいても身も心も不安定。

僕に突っかかる母。

僕に怒りをぶつける母。

ブチっ、

僕は壊れました。

僕はおっさんにして、

大泣きしました。

ワンワン泣きました。

『もういい加減にしてくれ!!

勝手にしろ!!

こんな生活もう嫌なんだよ!!

バカか!!!

全部自分でどうにかしろよ!!』

当時のことは

自分でもほとんど記憶がないです。

とにかく、

もう、

僕は、

全てが嫌になったのでした。

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