弁護士事務所に行ったその週末、
僕はいつもの様にモラハラ夫(父)と
ランチをし、僕のマッサージ治療院で、
マッサージをモラハラ夫(父)に
施すのでした。
施術を終えると、
これもまたいつもの様に、
モラハラ夫(父)は待合室で
コーヒーをすするのでした。
『ここは喫茶店じゃねーんだよ。』
と、思いながらも何も言えず。
モラハラ夫(父)の後に、他の患者さんの
予約が入っていればいいのですけど、
入ってませんからねぇ。
『ああ、こっからが長いんだよなぁ〜。』
と、思いながら、僕も待合室へ。
そして、モラハラ夫(父)が
また調子に乗り始めるのでした。
モラハラ夫(父)
『なぁ、今、俺が住んでいるとこさぁ、
狭いだろ?寒いしさぁ。』
僕
『ああ、そうだねぇ。
とりあえず、引っ越したら?
広いところに。』
モラハラ夫(父)
『俺の年齢じゃあ、なかなか
貸してくれねーんだよ。』
僕
『だったら、URで探せばあるじゃん。』
モラハラ夫(父)
『URは高いんだよなぁ〜。』
僕
『1LDK以上だったら、
URじゃなくても、高いよ。』
現在モラハラ夫(父)が住んでいるところは
ワンルームタイプで、広さは20m2 ほど。
まぁ、もう少し広い方が、
生活しやすいのかもしれません。
ただ、1LDK以上になると、
東京はかなり家賃が上がります。
ですが、相場がそうなってしまっているので、
仕方ないのです。
僕
『まぁ、10万円くらいはかかっても
仕方ないんじゃない?』
モラハラ夫(父)
『そんなに払えないよ。
俺も70歳すぎてんだぜ。』
僕
『??』
意味がわかりません。
モラハラ夫(父)は今も現役で働いています。
しかも、
それなりに稼いでいるわけです。
『家賃が払えない』ということと、
年齢は全く関係ないこと。
モラハラ夫(父)は同情を誘っているつもりなのかもしれません。
ですが、言っている意味が分からないので、
同情も何もありません。
しかも、金を持っているのは知ってますし。
金に困ってないことも分かっています。
同情も何もない。
僕はスマホを使い、
1LDK以上の物件を探してみると、
URの物件でも8万円ほどの家賃で
あるのでした。
それをモラハラ夫(父)に見せると、
モラハラ夫(父)
『たっかいな〜。』
僕
『なに、いくら位だったら、出せるの?』
モラハラ夫(父)
『まぁ、出せても6万円くらいかな〜。』
コイツ、
ホンット、
バカ!!
すると、モラハラ夫(父)が、
『なぁ、ここは何m2くらいあるんだよ?』
僕
『ん?60m2くらいかな。』
なんだか、嫌な予感。
僕の治療院はマンションで開業しています。
普通に、キッチン、トイレ、風呂も付いています。
しかも、待合室、施術室の他に、
僕の事務作業する部屋が一つあります。
もう、お分かりですね。
モラハラ夫(父)は、
僕の治療院に引っ越してこようと
しているのでした。
今住んでいるところより広いですし、
駅徒歩5分だし、
特急の停車駅だし、
バスターミナルはあるし、
羽田、成田空港へ向かう
リムジンバスもあります。
モラハラ夫(父)にとったら、
これほど良い条件はないのです。
モラハラ夫(父)
『なぁ、どうせそんなに客来ないんだろ?
そしたら、ここの部屋貸して来れよ。
ちゃんと金払うから。』
キターーーー!!
嫌な予感はしていましたけど、
さすがにそれは無理。
絶対無理なのです。
なぜなら、
住居兼マッサージ治療院を
開業する場合、
患者さんの出入り口(玄関)とは別に、
住人用の出入り口(玄関)を設けなければなりません。
要は、最低でも2箇所の出入り口が必要。
なので、
今の治療院では住居兼マッサージ治療院は
違法になってしまうのです。
もちろん、
保健所にも住居兼マッサージ治療院と
申請していませんし。
僕
『そんなの無理に決まってんじゃん。』
モラハラ夫(父)
『なんでだよ〜、良いじゃねーか。
ちゃんと金は払うんだよ?』
僕
『だって、
法律で違法になってるから無理。
保健所に見つかったら、
営業停止になっちゃうしね。』
それを聞いて、
モラハラ夫(父)は何となく不服そうなのでした。
そして、しばらくすると、
モラハラ夫(父)
『あ、そうそう、
クリスマスと正月はどうする?』
おいおい、
今度はクリスマスと正月だと!?
クリスマスなんて、
どーだって良いだろ!!
正月もどーでも良いんだよ!!
と、思いながら、
僕
『ああ、そーねー。
食事でもする?どっかで。』
モラハラ夫(父)
『そーだな。
久々に、家族で食事でもするか。』
久々って、
週1で夕食一緒に食ってんだろ!!
ホント、突っ込みどころ満載。
モラハラ夫(父)
『じゃ、クリスマスも正月も
〇〇ホテルのレストラン予約
しておくよ。
裕也たち(兄夫妻)は、
正月、いつが良いんだろーな?』
僕
『ああ、そうねー。
電話して聞いてみたら。』
モラハラ(父)
『そだな、後で電話してみるか。』
ああ、年末年始もモラハラ夫(父)と
付き合わないといけないのか。。。
ホンット、トホホです。
まぁ、これでモラハラ夫(父)の
ご機嫌も良くなったのでした。
そして、結局、治療院には
18時過ぎまで過ごし、
このまま夕食へ行くのでした。
もちろん、母も一緒に。
しかも、夕食の場所が、
クリスマス、正月に行く予定でいる
〇〇ホテルのレストラン。
まさかとは思いますが、
早速、
モラハラ夫(父)は、
顔見知りのホテルの係の人見つけると、
クリスマスと正月の予約をしてしまったのでした。
母にも、兄にも都合を聞かず。
モラハラ夫(父)は欲望のまま
突き進むのでした。
もう誰にも止められません。
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